現地メディア向けプレスツアー「貨物船わかしお油流出事故を受けた沿岸域生態系の状況回復に貢献する日本の開発協力紹介」(2022年10月14日)

令和4年10月21日
10月14日、現地メディア向けプレスツアーを実施し、新聞3社、政府報道機関(GIS)1社、テレビ(MBC)1社から合計10名が参加しました。このプレスツアーは、当地で初めて行うもので、モーリシャス国民向けに日本の開発協力の実態やその成果に関して情報発信を強化するためのものです。
 
今回は、貨物船わかしお油流出事故を受けた沿岸域生態系の状況回復に関して日本が行っている取組みについて焦点を当てました。
 
まず、プレス一行は、ブルーベイ・マリンパーク・センターにて、川口大使、及びJICA専門家より、貨物船わかしおの座礁事故を含む外生要因からモーリシャス南東部沿岸の生態系を保全することを目的として、幼生着床具(SCD)を利用したサンゴの再生や、ヘチマを利用した海草藻場の保全に関する取組み等について説明を受けました。これらは、令和4年度技術協力案件「統合的沿岸域生態系管理システム構築プロジェクト」の一環として行われているものです。
   
サンゴ礁の様子
JICA専門家よりグラスボート上でサンゴ礁に関する説明を受けるプレス一行
次に、プレス一行は、グラスボート上で貨物船わかしおの座礁事故周辺海域のサンゴの視察を行い、再生の様子が見られるサンゴ礁にて、上述の日本が行う技術協力案件をもって、サンゴ再生の加速化が期待できる旨の説明を受けました。
マングローブの様子
JICA専門家よりマングローブに関する説明を受けるプレス一行
続いてプレス一行は、ポワン・デスニー(ラムサール条約の登録地)と、リビエール・クレオール周辺のマングローブ生育地域にて、マングローブの生態や、モニタリング活動等、世界でも有数の貴重なモーリシャスのマングローブ保全に関して日本が関心をもって取組みを行っていることにつき、説明を受けました。
プレスと意見交換をする川口大使
集合写真
最後に、プレス一行は、大使公邸にて、大使及びJICA専門家と、モーリシャスの美しい自然及び生態系保全に関する意見交換を行いました。
プレスツアー後、各紙・テレビで日本の取組みが報道され、モーリシャス国民の我が国開発協力事業への理解を深めることができました。
 
関連リンク:プレスツアー後にリリースされた主なウェブ記事・ニュース報道(外部サイト)
 
●Le Journal Télévisé – Octobre 17, 2022, MBC(40 :45から)
https://www.mbcradio.tv/article/le-journal-t%C3%A9l%C3%A9vis%C3%A9-%E2%80%93-octobre-17-2022
 
●Post-Wakashio Oil Spill: JICA technical team works on coral reproduction and mangrove forest restoration in the South East(10月18日付け), GIS
https://gis.govmu.org/SitePages/ReadMore.aspx?IDR=1718
 
●MV Wakashio: la restauration de l’écosystème côtier affectée par le déversement des hydrocarbures(10月15日付け), lexpress.mu
https://www.lexpress.mu/article/414675/mv-wakashio-restauration-lecosysteme-cotier-affectee-deversement-hydrocarbures